AIにXの投稿文を作ってもらうことと、AIにXの画面を操作して投稿させることは、別の話です。前者は人が投稿するならX APIは不要。後者のように、外部ツールがXの画面を自動操作する方法は避けなければなりません。
自動投稿を始める前に、「誰が送信するのか」「どの経路で送るのか」で分けると判断しやすくなります。
この使い方はOK?まずはケースで確認
| やりたいこと | 判断 |
|---|---|
| ChatGPTなどで文案を作り、人がXに貼り付けて投稿する | ○ API不要 投稿内容は人が確認する |
| 人がXの標準の予約投稿機能に登録する | ○ 自分でAPIを契約する必要なし Xが用意した機能を使う |
| 自社の新着記事を、RSSからIFTTTでXへ投稿する | ○ 条件付きで可能 X連携に対応する有料プランとルールの順守が必要 |
| CodexやClaude Codeから、X API経由で自社のお知らせを投稿する | ○ 条件付きで可能 APIの利用設定・料金・投稿ルールを確認する |
| AIやRPAにXの画面を開かせ、入力と投稿ボタンのクリックを自動実行させる | × 禁止される方法 外部ツールによるAPI非経由の画面自動操作 |
| 関連する投稿へ自動で「いいね」を付ける | × API経由でも不可 自動いいねは禁止 |
| 同じ宣伝を大量に繰り返す、相手の同意なく自動返信を送り続ける | × スパム行為は不可 APIを使っても当然ダメ |
| Xの事前の書面による承認を得ず、AIが自動で返信する | × 承認なしでは不可 自動投稿とは条件が異なる |
「○」は投稿内容まで無条件に認められるという意味ではありません。著作権、個人情報、広告表示などの確認に加え、Xのルールを守る必要があります。自動操作の区分はXの自動化ルールで確認できます。
AIで文案を作り、人が投稿するならAPIは不要
例えば、担当者がAIに「新商品の紹介文を3案出して」と依頼し、事実や表現を直してからXに貼り付ける使い方です。この場合、Xに送信しているのは担当者なので、文案をAIで作ったことを理由にAPI契約が必要になるわけではありません。
投稿が週に数回程度なら、まずはこの方法でも十分です。文章作成の時間と、確認・投稿の時間を分けて測れば、自動投稿まで導入する必要があるか判断できます。人がX自身の予約投稿機能を使う方法もあります。
送信まで自動化するなら、公式APIや対応サービスを使う
APIは、外部のシステムからXへ投稿などを依頼するための公式の窓口です。自社で連携を作る方法のほか、X連携に対応したサービスを使う方法があります。
- 記事のタイトルとURLをそのまま送る:RSSとIFTTTなどの組み合わせが候補。X連携にはProまたはPro+が必要です。
- 記事に合わせてAIが紹介文を作る:CodexやClaude CodeなどとX APIを連携し、文案の確認から送信までを組み立てます。
IFTTTを利用する場合はIFTTT側でX連携を設定します。自分でX APIアプリを作る方法と、契約・設定の手順を混同しないようにしましょう。詳しい条件はIFTTTのプランで確認できます。
委託先から「AIでXを自動運用できます」と提案されたら、最初に「投稿は公式API経由ですか。Xの画面を自動でクリックする仕組みですか」と尋ねてください。API経由と説明されても、自動いいねやスパム投稿まで任せてよいわけではありません。
自動返信は、普通の投稿とはルールが違う
自社のお知らせを投稿する仕組みと、他人へ返信する仕組みでは条件が違います。Xは、AIを使う自動返信ボットについて、事前の書面による明示的な承認を求めています。通常の自動返信にも、相手が返信を希望したことの確認や停止方法などの条件があります。フォローされただけでは、自動返信への同意にはなりません。
また、ブランドなどの自動応答キャンペーンにも承認に関する条件があります。返信を扱う企画は、自動化ルールの返信・メンションの項目を確認してから進めてください。
会社で始めるなら、まず1つの用途に絞る
最初の対象は「承認済みの自社記事を紹介する通常投稿」に絞ると、確認する範囲を小さくできます。責任者は、投稿先のアカウント、対象の記事、送信件数、月の費用上限、停止する担当者を決めてください。
RSSから直接送るなら、記事を公開した時点でXにも出てよい状態にしておく必要があります。AIが紹介文を書き換えるなら、まずは送信前に担当者が本文とURLを確認する運用にします。投稿の成功が分からないときは、Xの実際の投稿と送信記録を調べてから再送し、同じ内容の二重投稿を防ぎましょう。
運用を任せる際の承認や引き継ぎは、企業のSNS発信で信用を積み上げる。目的・承認・引き継ぎの決め方でも紹介しています。